順番

プラットホームで電車を待っていた

階段と線路の間の、狭い隙間

黄色い線の右と左

右が自分で左にオフィスレディ

電車が来る、少し前

自分の左側にサラリーマン

が並んだ

そいつがいきなり真ん中

自分とオフィスレディの中に入ってきた!

このやろーと思ったが順番を守るつもりなら

許すつもりだった

ところがそいつ、1番に入ろうとしたのだ!

身体の中からごく自然に声が出た

あんた一番最後でしょ

そこで人睨み

電車の中に入って座席の真ん中あたりに

座ったら、そいつも向かい側に座りやがった

上等だ!ケンカ売るつもりか!

そいつはスマホで目を隠していたが

自分は目を逸らさなかった

時々ちらちらとこっちを見ている

だんだんめがおよぎだした

文句あんなら言いやがれ!

3倍返ししてやる!

お前が間違っている!

謝れ!このヤロー

心の中で言う

あー、一発殴りたい!

それにしてもあんなに自然に言葉がでてくるなんて

不思議!笑